第24章 徒然なる日々なれど
近藤「あっ!天音ちゃん!万事屋も!」
『こんにちは、この前はありがとうございます。』
集団とは勿論新選組。二人に真っ先に声をかけたのは近藤だった。他にも土方や沖田を含め、数人の隊士達が集まっていた。
銀時「揃いも揃ってご苦労なこった。」
土方「生憎俺達はお前と違って暇じゃ無いんでな。」
早々嫌味たらしく言葉を放つ銀時に、煙草をふかし遇う土方。天音がこんなに集まって何をしているのかと聞けば、この辺で攘夷浪士によるテロがあったとかで総出で来たのだと近藤は言った。
土方「まあそんなこった。天音、コイツが頼りねぇならいつでも俺に言えよ。」
銀時「大丈夫ですぅー。この子は俺が守るんですぅー。ていうかもう恋人になっちゃいましたぁー、残念でしたぁー。」
土方「……いちいち腹立つ野郎だ。」
二人の関係を知った土方は実際に聞いてショックではあったものの、それ以上に銀時の言い草に腹を立て口端をひくつかせながら青筋を立てていた。近藤も残念そうな顔をするも、天音に向かいおめでとうと声を掛けた。
近藤「ま、万事屋に飽きたら何時でも新選組に来るといい!俺達も、トシも大歓迎だそ!」
『へへ、ありがとうございます。』
銀時「ありがとうございます。じゃねぇよ!何?付き合ってまだ一日も経とうとしない間にもう浮気宣言!?」
『ちっ、違いますよそんな浮気だなんて!!』
土方「近藤さんの言う通り、俺はいつでも大歓迎だがな。」
銀時「あーもう!んな事許さねぇよ?ホラ、行くぞ!」
『あ、銀さんそんなに引っ張らないでくださいよー!』
このやり取りで銀時は機嫌を損ね強引に天音の腕を引っ張り、新選組の元から離れた。