第23章 この想いをあなたに
天音side…
私が退院した次の日、私の退院祝いと称してパーティを開いてくれた。場所は万事屋、そこにはこんな私の為に集まってくれた沢山の人が居た。銀さん神楽ちゃん新八君は勿論、お妙さんや近藤さん土方さん沖田さん、変装している桂さん、そして余り面識は無い長谷川さんや猿飛さん。
長谷川「いや〜、この前は驚かしちゃってごめんね。銀さんからいろいろ話聞いて心配だったよ。退院おめでとう!」
猿飛「別にアンタをライバルと認めたわけじゃないんだからね!銀さんが心配してたから私も顔を出しただけなんだから!」
長谷川さんは笑顔で私の退院を祝ってくれた。あの時は本当にびっくりしたけど、優しい人なんだと思った。猿飛さんも何やかんやで退院祝いで納豆を沢山くれた。でも私がお礼を言うとすぐに何処かへ行ってしまった。
近藤「いや!本当に良かった!!良かった…うぅっ…。」
沖田「あの時はどうなる事かと思いやした。おめでとうございやす。」
近藤さんも沖田さんも、つまらない物だけど…と私に退院祝いをプレゼントしてくれた。中身は見てはいないけど、全然つまらない物なんかじゃない。有難い限りだ。同じくお礼を言い、所謂男泣きをする近藤さんの後ろで土方さんが遠慮がちに立っていた。私が土方さんに視線を向けると目が合い、その瞬間彼は目をそらしてしまった。そんな様子を見て沖田さんが土方さんをからかい始めてしまった。
沖田「何モジモジしてるんですか?思春期か何かですかィ?土方さん。」
土方「うるせェ黙ってろ。」
土方さんは沖田さんの絡みを鬱陶しそうに対応し、私の所へゆっくりと歩いて来る。