第21章 それぞれが負う傷
所変わって天音を除いた万事屋一行は、ようやく仕事を終え帰路に立っていた。
銀時「あー。何だってこうしょーもない依頼ばっかかねー。その上報酬もたったこれだけなんてやってらんねーよ。」
新八「仕事があるだけ有難いと思わないと駄目ですよ。」
神楽「動き回ったせいでお腹空いたアル…。」
銀時達は様々な配達を頼まれあちこち走り回っていた。それも尋常ではない量で気が付けばお昼を周り昼ご飯も済ませるが出来ず、三人とも腹ペコだった。神楽に関しては今にも倒れそうな勢いだった。
新八「あ、そういえば僕達今日姉上の所に行くので銀さんは先に帰っててください。」
銀時「はァ?何?俺抜きで飯でも食いに行こうってか?そんなの許さねぇよ!?」
神楽「違うネ。私ちょっと姉御に女の相談があるネ。そんなの変態天パには聞かれたくないネ。」
銀時「誰もお前の女事情なんぞ知りたかねぇんだよ!つーか新八には聞かれてもいいのかよ!」
神楽「新八はメガネだから問題無いネ。」
新八「何それ!酷くない!?」
こうして何とか銀時に理由を付け、三人は万事屋の前で別れ銀時は軽く舌打ちをして階段を登っていった。新八と神楽は一安心するように胸を撫で下ろした。
新八「銀さん怪しく思わなかったかな?」
神楽「思われてても結果オーライアル。今頃二人とも顔真っ赤にしてる頃ネ。」
新八と神楽は天音と銀時の発展を気にしながら志村家へと向かった。