第20章 お菓子は目分量で作ってはいけない
『そんな事したら、本当に銀さんに嫌われちゃう。軽い女だって思われちゃうよ。』
そんな事絶対に思われたくない。だから高杉さんとの事は後悔してる。あのまま断り続ければ良かったと。あの時は銀さんと高杉さんとの関係が気になって、大丈夫かななんて軽い気持ちで着いて行ってしまった。でもそんなのは今となればただの言い訳。今回の事で本当に反省した。
新八「でも本当前までちゃらんぽらんだった人が恋愛するだけであんなに変わるなんてびっくりですよ。今でも十分ちゃらんぽらんですけど。」
お妙「惚れた女の前でくらい見栄張りたいものよ。」
ご飯を食べながら新八君とお妙さんは、私がここに来る前の銀さんの話をいっぱい聞かせてくれた。皆銀さんの事ちゃらんぽらんだなんて言ってるけど、でもやっぱりちゃんと自分を持ってる人だと感じた。きっとそれは皆も分かってる。皆目には見えない絆で結ばれてるんだと私は思った。
それは私にとって羨ましい物でもあり、何よりも素敵だと思った。
そして話を聞けば聞くほど、早く銀さんに会いたいと、切実にそう思った。
それからご飯を食べ終えた新八君はケーキを食べて美味しいと言ってくれた。その一言で勇気を貰って、夜も遅くなり始めたのでそれぞれお風呂を済まし寝床へ着いた。
『銀さん、告白したら何て言うかな。ちゃんと返事くれるかな…。』
私は明日に備え眠ろうとするも、明日に迫る告白に胸がざわつき結局その日も簡単に眠る事が出来なかったが何とか無心になろうと努力して気付けば夢の中へと入っていった。
私は明日、ようやく貴方に気持ちを伝えようと思います。