第18章 休みの過ごし方は人それぞれ
天音はペンを持つとそれぞれの紙に顔と髪の毛をを書いていく。次は顔のパーツに入る。ひとまず銀時の目や鼻や口を書き始めた。すると銀時は何か気に食わないのか紙と睨めっこを始めるや否や天音の手からペンを奪い自らのパーツを書き始めた。
『あっちょっと銀さん私が書いてたのに。』
銀時「せっかく書くんだからもっと男前に書けって。」
そう言いながら銀時が書いた自らのパーツは、宝塚の様な大きくキラキラとした目、外国人をも越える高い鼻、プルンとした唇。余りにも美化しすぎたパーツを目の当たりにした天音は先程の銀時と入れ替わるかのように腹を抱えて爆笑する。
『あはははっ!銀さん…これはっ………ぶっ…』
銀時「おいおい何笑ってくれちゃってんの!お前が書いた目なんてホラ見ろ、もう開いてないに等しいよね!初代ポケ○ンのタ○シ君だよこれは!」
『それでもこれはもう……ぶはっ……』
見れば地雷を踏むと分かっていても見ずにはいられない天音は、まるで取り憑かれたかのように何度も銀時が書いた絵を見て笑う。銀時はムスッとしながら机からハサミを取り出しパーツをくり抜くように切り始める。
銀時「いつまで笑ってんだ!次だ次!」
『ご、ごめんなさい。つ、次は神楽ちゃんを…っっ。』
気を取り直して次に神楽のパーツを書こうと再びペンを手に取るが、チラチラと視界に入る銀時のパーツに笑いが込み上げペンを持つ手は震えていた。