第17章 正月太りには気をつけろ
やっぱり今日の私はどこかおかしい。新年を迎えたから浮かれてるのかな。何だか気持ちが抑えられない。油断すれば口が滑ってしまいそうなくらいに。でも、そう思った時にはもう私の口は既に滑っていた。
『銀さん、私の側から居なくなったりしないでくださいね。』
銀時「………………え!?!?」
時既に遅し。お疲れ様です。
自分で言った癖に、きっと今の私の顔は驚きだけで構成されていると思う。怖くて銀さんの方を見れない。銀さん、今の「え!?!?」は聞こえなかったの「え!?!?」ですよね?ごめん聞こえなかったって言ってください。お願いします。
銀時「え、あ、えーと、あのさ…。」
『ああああ、ああいや、あああの、ごごごめんなさい、私ややや、やっぱり、おっ、おかしいですよね!お茶でも飲んで、あっ、頭冷やします!!』
頭冷やすって暖かいお茶なのに。テンパりすぎでしょ私。
それでも私は一旦落ち着こうと置いてあったお茶を一気に飲みの補した。
…あれ、お茶ってこんな味だったっけ。美味しくない。テンパりすぎて味覚まで可笑しくなっちゃったのかな。ああ…頭がクラクラする。気持ち悪い……。
遠のく意識の中、微かに銀さんの声が聞こえた気がした。