第17章 正月太りには気をつけろ
銀時「ったくどいつもこいつも。一体人んちをなんだと思ってんだよ。」
そんな事を思っている矢先に玄関のインターホンが鳴る。嫌な予感がした銀時は居留守を試みるも、これだけ人がいればそんな事出来るはずもなく騒ぎを聞きつけてか壊れた襖を踏んで部屋に入ってきた。
お妙「あら皆さんお揃いで。」
近藤「そ、その声は!お妙さァァァん!!…ごほっ!!」
現れたのはお妙。その存在にいち早く気付いた近藤はお妙に飛びつこうとするもお妙の拳一つであえなく散った。そして今度は屋根裏から黄色い声と共に女が降ってくる。
猿飛「銀さァァァん!!」
突然の事に回避出来なかった銀時は猿飛の下敷きになってしまった。そのまま猿飛は顔を赤く染めながらブツブツと呟いている。天音はもう何処から目を付ければいいかわからず視線が追いつかない。
猿飛「銀さん、年越しは私と一緒に…。」
銀時「どきやがれ!一生頭ん中年末で止まってろこの変態女!!」
猿飛「あああっ!そんな言葉浴びせられたら私…!!」
どうやら着いていけないのは天音だけでなく新八も流石に着いていけていないようだ。ツッコミ担当がこうなってしまった以上、この無法地帯をどう改善すべきかなど到底天音には分かるはずもない。
結局どうする事も出来ず、時間は流れ、気付けば年を越していた。