第17章 正月太りには気をつけろ
クリスマスが終われば今度は年末年始。街はクリスマス以上に慌ただしく、どこへ行っても人ばかり。そんな中万事屋一行はまたもや炬燵の中で暖を取る。人混みに巻き込まれるのはゴメンだと、年末こそはひきこもりだと心に決める銀時であった。
新八「もう年末だなんて一年早いですね。」
銀時「二十歳超えてから俺はお前らが感じる早さの何倍もの早さで一年経ってるわ。」
「武士ともあろう者がこんな所でぐーたらと。こんな事をしている暇があるならこの世を救おうと何故思わない銀時。」
天音達は普段聞きなれない声に驚きその声のする方へと視線を移した。そこには黒髪長髪の男と白いペンギンの様な生き物の姿。銀時達は見慣れた顔であるため反応は当たり前ながら極薄である。だが天音に関しては、またもやノックも無しに突然部屋に上がり込んでくる不審者以外の何者でも無い。今回は銀時達と一緒という事もあり以前の様にパニックになる事は無かったが少なからず恐れていた。
銀時「おいヅラ、何勝手に人んちに上がり込んでんだよ、帰れ。」
桂「ヅラじゃない桂だ。」
『えーと…銀さんこの人は?』
銀時と桂の様子を見る限り知り合いである事は理解出来たが気になるので銀時に問う。天音が声を発すればもちろん桂は驚く訳で、正にお互いに誰ですか状態だ。