第14章 どいつもこいつもイベントイベントってうるさい
するとお妙が何やら調味料を見ながら悩み込んでいる。
ケーキだけでなく他にも料理を作るため、それでどれにしようか悩んでいるのかと思い天音と神楽はお妙の横に立ち声をかける。
『そんなに悩んでどうしたんですか?』
神楽「タバスコ?ピザでも作るアルか?」
お妙「ん〜、どれをケーキにかけたら美味しくなるかなって。このタバスコとか合うんじゃないかしら?」
笑顔でタバスコを目の前にやってくるお妙を見て二人は凍り付く。
この人は一体どこまで味覚が崩壊しているのかと思い、それを口には出さなかったが神楽がそのタバスコを奪い元の位置に戻した。
『あ、あの、甘い物にタバスコは絶対合わないです。デザートなので…』
お妙を怒らせないよう引き攣る顔を必死に抑えオブラートに包みやんわりとその事を伝えると、少し残念そうな顔をして口を開く。
お妙「やっぱりそうよね…私卵料理ばっかだし、ケーキとか作り方分からなくて。」
卵料理と言ってもあんなものは決して料理と言えるものではない。黒い何かだ。
ケーキの作り方なんて知らなくてもタバスコなんて普通はかけない。
あまりのお妙のぶっ飛び過ぎている料理感覚に心の中で天音は突っ込むのであった。