第14章 どいつもこいつもイベントイベントってうるさい
天音も何とかして銀時に来て欲しいと説得をする。もちろん天音の気持ち等知らない銀時は、神楽と新八にいじられるのが嫌な一心で説得をひたすら拒み続ける。
そしてそれをそのまま素直に伝える。
銀時「だってよ、いきなり行くって言い出したらバレちまうだろ。」
『え?何がバレるんですか?』
銀時「…キ。」
『え?』
銀時「ケーキだよケーキ!!俺はお前のケーキが食いたいの!!」
ボソボソと話して聞き取れなかったため聞き返せばいきなり大声でそう言った銀時に驚く。言い終わった後、銀時は不貞腐れたように顔だけをふいっと反らし、そんな銀時の仕草に天音の胸をキュッと締め付け物凄く愛おしく感じてしまった。
『じゃあ行きましょう?私頑張って作りますから、ね?神楽ちゃん達には私が無理言って誘ったって事にすれば大丈夫ですよ。』
天音は優しく笑ってそう言った。
こんな顔を向けられて言われればもう断れないと、素っ気ないながらも分かったと返事をした。