第7章 何事も経験あるのみ
空が夕焼けで染まる頃、万事屋へと着いた天音。
あれからずっと土方の言葉を思い出し
何かといろいろ考えていた天音の歩く速度は極端に遅く、思っていたよりも帰るのが遅くなった。
天音「ただいまー…」
覇気のない声で帰りを告げると襖が勢い良く開き、バタバタと銀時が走ってきた。
それを見た天音は何事かと驚く。
天音「そんな慌ててどうしたんですか!何かありましたか?」
銀時「え。いっ、いや!何も無いけど!!!」
天音「???」
そんな銀時を見兼ねて、お妙が部屋から出てきた。
妙「もう銀さんったら素直じゃないのね。」
銀時「おおおおおおお前!変な事言うんじゃねねェェ! 」
天音「あの…銀さんこの人は?」
いきなり部屋から知らない人が出てきた事に
当たり前ながら慌てる天音。
そこでお妙に悪知恵が働き始めた。