第6章 忘れたい物事ほど思い出す
銀時は、ハッとなり抱き締めていた天音を身体から離した。
銀時の目には、あまりにも悲しげな顔をする天音の表情が写った。
その時銀時は嫌な予感がし、生唾を飲んだ。
銀時「お前…まさか…」
天音「…銀さん、私もう一生お嫁に行けないですね。」
何も否定せず無理して笑顔を作る天音、嫌な予感が的中する銀時。
銀時は言葉には出さなかったものの、怒りと嫉妬で狂いそうだった。
だがそれを言葉に出し行動に移してしまえば
余計に天音を余計に傷付けるとわかっていた銀時は、ただひたすら自分の欲望との闘いだった。
天音「でも多分、土方さんにも土方さんなりに理由があったんでしょうね。私にも悪い所はきっとあると思います。」
銀時「………すまない。」
天音「何が、ですか?」
銀時「守ってやるなんて大口叩いてよー。何も出来なかった。」