第6章 忘れたい物事ほど思い出す
※客観的視線に戻ります。
”待ってた”そう言う銀時に天音は頭を悩ませた。
銀時「昨日、アイツがここに来たんだよ。目の周り真っ赤にして眠るお前を連れてな。」
そうだったのかと、昨日の事を再び思い出し
天音は視線を銀時から床へ落とした。
銀時「何があった?」
天音「……何も…無いです…」
そう銀時に聞かれたが、天音は答えられずう嘘をついた。
下を向いたまま一向に話そうとしない天音に
銀時は無性に寂しくなり、強制しない程度の言葉で天音に再び言葉を放った。
銀時「何も無い訳ねぇだろ。じゃあ、何で泣いてんだよ。」
下を向きながら肩を小刻みに震わせ泣いている天音に気付いていた。