第5章 相手の気持ちなんて結局は相手本人にしか分からない
天音「銀さんの事は好きです。」
土方「……恋愛として、か?」
恋愛として。
そんな事を言われても分かるはずなどなかった。
現世にいた頃から異性に特別な感情など
抱いた事がなかった天音はどういう感情が
恋愛なのか、知るはずもなかった。
天音はそれをそのまま正直に口にした。
天音「私…そういうのよくわからないです…土方さん、さっきからどうし…」
全て言い終わる前に土方のセリフによってかき消された。
土方「ならいい、天音、俺を好きになれ。」
そう言い放ち土方は天音の唇に自分の唇を重ねた。
天音は一瞬頭が真っ白になり、何分も時が止まった様に感じた。