第13章 次の場所へ移動
大野視点
スタッフ「では 移動お願いします」
スタッフの声を聞いて俺たちは歩きだす。
一番に前を歩く松潤。
その後ろを下をむいたまま歩くニノ。
チーフの方に走って行く翔くん。
(どこいくんだろう…)
橋本「大野さんあの指は、しないでください」
いつの間にか背後にいた橋もっちゃんが小言を言う。
「えー いいじゃん 俺の本心だし…」
橋本「誰に向けて発信するつもりですか?」
「だれ? そりゃ…」
橋本「それ以上は 思っても言葉にしちゃダメでしょ」
グッと背中を押される。
「痛てーよ」
身をよじりながら歩く。
相葉ちゃんが歩きながらベスト脱いでいる。
(もう 脱いでる…)
この衣装は、車の中で移動中に着替える予定。
(こんな格好じゃ、動きづらい…)
車の近くで「どうしたの!」ニノの慌てた声が聞こえる。
翔くんと相葉ちゃんが走る。
俺も急いで車の前にきたけど、背の高い相葉ちゃんがドアをふさいで、入れない。
A「えぇ?いいんじゃない?」
(なにが いいんじゃない?)
相葉ちゃんの声だけでは状況がつかめない。
N「Jが一番分かってるくせにぃ」
真剣な顔して茶化すニノ。
M「でも…」
しょんぼりしている松潤が見えた。
(はっはーん さっきのコメントの事だな…)
「有言実行!」
車の扉を閉めて、メンバーみんなに聞こえるように声をかける。
中に居た四人が俺を見る。
「ようは!松潤が思った『伝説的なライブ』にすればいいんだ!!」
堂々と大きな声で言う。
(潤が考えた構成だから大丈夫!!)
S「キレキレバリバリでお願いします」
翔くんが角度を付けて頭を下げる。
(ふふ 翔くんたら潤を元気づけたいんだね)
「おお!任せとけ」
胸を張って社長風な態度を取る。
A「言いましたね?聞きましたよぉ」
ニヤニヤ笑う相葉ちゃん。
(空気が良くなったでしょ?)
N「ほら、さっさと着替えて、本業に行くよ」
ニノに腕を引かれ、松潤が立つ。
A「俺が着替えさせてあげるよ♪」
相葉ちゃんが手をわらわら動かしながら松潤の胸ボタンに手を伸ばす。
M「自分で出来ますぅ」
胸元しっかり持って逃げる松潤。
(うふふふ いい感じ)