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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第70章 打ち上げ会場


相葉視点

司会「では、嵐のメンバーより代表挨拶をしていただきましょうか?」
 司会者がアタフタしながら俺たちを見た。


 マイクを持っている翔ちゃんが司会者がいる場所に近づきながら 小さく、手で『集まれ』のアクションをする。

(整列ですね)
ニノと一緒に動き出す。


(ゆっくりだなぁ あれ ニノの顔が見えにくい…)
目をこする。

(俺じゃないな ニノが 顔に布面(ぬのめん)をかけたんだ…)

横を歩くニノを見ながら 小さく息を吐く


(ココにいる人に そのソトズラ通用するかな…)


M「俺が挨拶するから…」
 潤ちゃんが追い抜きざま俺の肩をポンとした。

大ちゃんに何か言って、翔ちゃんからマイクを受け取っている。

(挨拶は松潤がしてくれるんだね よかった…)


ようやく みんなと並ぶことができた。


 松潤が小さくうなづいて「えー 松本です」とマイクに声を入れ始めた。

(挨拶だ 顔上げていこう!!)

M「本日は〝嵐〟の15年アニバーサリーイベントにお越しいただきありがとうございます」
 頭を下げる松潤。

一緒に頭を下げる。

M「えー 最初は『嵐』という名前が嫌だったけど…」
 翔ちゃんのような安定したスピーチをしていく。

M「今は最高に『大好き』です」

(俺も 大好きです)

M「ジャニーさん 『嵐』と名付けてくれて ありがとうございます。
  そして、お集まりの皆さん。
  生意気な『ガキども』を厳しく カツ 温かく 育てて くださって、ありがとうございます

  われわれ 五人は この『15年』を一つの通過点と考えております
  これからも 色々な事に挑戦していきます。
  どうか我々『嵐』をこれからもよろしくお願いします」

ゲストが拍手をくれる。

『櫻井ぽい』の松潤が誇らしかった。

(スピーチは翔ちゃんモードでやればかっこよくできるんだぁ おれもやろう)

M「本来なら 一人一人挨拶をするのが、筋と思いますが、まだ 明日もコンサートがあります。

  細かい調整とか残っておりますので、途中退室することを、前もってお伝えいたします」

 再び頭を下げる松潤。

司会者「では、マイクをこちらにもらいます」

 松潤がマイクを司会者に渡している。

司会者「それでは、皆様 お時間許すかぎり お楽しみください」
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