第70章 打ち上げ会場

松本視点

車が動き出し　みんなシートベルトを締める。

　着替えたニノの顔色はよくない。


Ｓ「打ち上げだけど　あんまり深酒しないで　きりあげような」
　翔くんが話しかけてきた。

「そうだね　明日のリハーサルで確認したいこともあるし」
（俺はニノの体調の方が気になってるけど　翔くんが枝まで使うんだ　ソコは任せよう）

「リーダー！　挨拶まわり　よろしくですよ！」
前の席に座って居たリーダーにワザとらしく声をかける。

Ｏ「ぅ　うん」
　仕方ないな　的な顔のリーダー。

（これで　一人酒回避っ？）
翔くんの方を見ると　にっこり笑って頷いてくれた。

（おしっ！路線同じぃ！）


　しばらくして車が止まった。


藤渕「ついたぞ！」
　外から車のドアが開く。

Ａ「はーい」
　真ん中にいた相葉くんが一番に立ち上げる。
　そのあとを翔くん。

Ｏ「いくよ」
Ｎ「うん」
　いつもと逆の会話をしながら出ていく。


四人の背中を見ながら　店に向かって歩き出す。


店はレンガみたいな石で組まれたアーチをくぐって中に入る。

　アーチの前に正装のボーイが並んでいる。


ｽﾀｯﾌ「イラッシャイマセ」
　一斉に頭を下げられた。


Ｓ「ああ　ありがとう」
　アイドルオーラの翔くん。


ﾓﾓ｛悪意ある者　居る　気を確かに｝

ｽﾀｯﾌ「ドウゾ」
　ボーイ達が笑顔で近づいてきた。


（ああ　ひしひし感じる）


大きな木製の扉が開き　中に入っていく。

中に入ると、壁一面の花　花　花！

Ａ「すごい　花！！」
　贈物の花を観察に行く相葉くん。


亀梨「お疲れ様です」
大倉「お疲れ様です」
　スーツを着た亀梨和也と大倉 忠義が近づいてきた。


Ｓ「ああ　お疲れ」
　翔くんが手をあげた。

Ａ「亀ちゃん！」
亀梨「はい」
　相葉くんと亀梨くんが良い音のハイタッチをする。


大倉「お疲れ様です」
　たつが近づいてきて　頭を避ける。

（お！キメて来たね！あ　たつなら感想ちゃんと言いそうだ！）
「どうだった？」

亀梨「すごい。もう　もう凄すぎです
　　　俺も　KAT-TUNも海外公演したい！って思いました」
　亀梨がキラキラな目で俺に話しかけてきた。

大倉「俺は　もう　嵐になりたいっす！」
　たつも興奮して言う。

「いやいや　俺が聞きたいのは！」