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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第69章 やっぱお着換え


櫻井視点

A「おかえり ちょっとニノ支えてて さっきのおしぼりとってくるから!」
 雅紀が俺を手招きする。

(支える?ああ ニノ 立たせたいんだね)

ニノのわきに手を入れる。

 ニノは 立てるよ 的な顔をしたが、言わない。

(気持ちと現実がかみ合ってないんだな…)
「さっきのってなに?」
ニノに雑談をふる。


N「ちょっとね」
 肩を窄めるニノ。

(なにが ちょっとだよ)

ニノが動いたから 支える手を変える。

「ホテルに戻ったら 治療とセ・ツ・メイしてくれるよ ネ?」
語尾のネを強調した。
(あれだけ 個人プレイは避けるように言っていたのに…)

 上唇を巻き込みながら下を向くニノ。


A「はい」
 雅紀が綺麗に畳まれたタオルを持ってきた。

N「どうも」
 関節をポキポキ音させながら受け取るニノ。

「凝り固まったね…」


N「明日までには何とかします」
 体をふきながら答えるニノ。

「そうして」


A「打ち上げは俺が動くから ニノは動かなくていいよ」
 雅紀が俺たちをちらちら見ながらズボンを広げている。


「やったな ニノ なんでもしてくれるってよ」
少しお遊びモードでニノに話しかける。

N「そうですね こき使ってやります」
 悪ーい顔して返事するニノ。

A「えっと 明日もあるから ほどほどのお使いでよろしくお願いします」
 あわあわっと手をゆらしながらニノの服を広げる雅紀。


 車のドアが開き、外気と一緒にいい匂いがした。

扉の方に顔を向け「おかえりなさい」と言う。


O「ふふ ただいま」
 ふにゃっと笑う智くんが立っていた。


(ああ…いい顔に戻ってる ゆっくりお酒 飲みたいなぁ)


N「急ぎますよ」
 ニノがシャツに腕を通す。

A「慌てなくても 料理は逃げないよ」
 ニノを支えようと手を伸ばす雅紀。

N「あなたと一緒にしないでください 社長を待たせたくないだけです」
 雅紀に八つ当たりしながら、着替えていく。


スペース開けるため 智くんの方に近づく。

O「大丈夫そうだね」
 智くんがゆっくり座席に座りながら話しかけてきた。

「そうだね(今は ね 打ち上げでは)相葉くんがニノの分も動くってよ」
親指をかいがいしく動く雅紀に向ける。
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