第68章 ヘリから車へ
大野視点
M「ほら 乗って!!」
仁王立ちの松潤。
A「はいはーい」
相葉ちゃんが開いているスライドドアを通って車内に入る。
「ニノどうよ?」
M「ん~ あんまりよくないね」
「そうか」
小さい声で確認をして松潤と一緒に車に入る。
車の中はトークができる感じの座席が動かされている。
ニノは座って、翔くんは立っていた。
A「開いてる!」
相葉ちゃんがニノの隣にドカッと座る。
いやそうなニノ。
M「じゃ 俺 かぁどぉ!」
テンションが高い松潤がつづく。
眉間にしわを作るニノ。
「あー おいら ここでいいかな?」
ニノの前横の席に座る。
少し顔を揺らして俺を見るニノ。
(傍にいた方がいいだろ?)
S「じゃ 俺はコッチね?」
俺を見ながら、松潤の前の席に座る。
(あれ 翔くんがすわりたかったの?)
外にいたスタッフも乗りこんできた。
A「まだ 回っているの?」
相葉ちゃんがカメラを指さす。
スタッフ「はい」
はっきりくっきり返事をするスタッフ。
(声…大丈夫なんだ)
S「出発してください」
翔くんの声掛けで車の扉が閉まり動き出した。
M「こんなトコまで密着されると照れるね」
笑顔の松潤。
A『一日目 終わりました!!』
相葉ちゃんがニカッと大げさにカメラに向かって笑いかける。
スタッフ「お疲れ様でした!!」
元気よく返事するスタッフ。
S「お疲れでした」
翔くんと一緒に拍手をする。
M「コンサート見てた?」
スタッフ「はい すごくよかったです」
スタッフが目を輝かして話し始める。
M「マジで?どこら辺?」
松潤が乗り出してくる。
スタッフ「時間を忘れるっていうか、この曲の時、自分は何していたか、とか考えてました」
A「スタッフ目線だね いつから〝嵐組〟?」
スタッフ「僕は〝Monster〟からなので、日が浅いです」
S「『日が浅い』とかそう言う事言わないの!!俺たちは時間でつながっているんじゃないから!!」
翔くんが人差し指を立てる。
A「そうだよ!!どれだけ〝ココぉ〟を愛するか だからね♡」
相葉ちゃんが人差し指で円を大きく描く。
M「お!いい事言うね」
松潤が相葉ちゃんに肩を叩く。