第67章 １日目　コンサート　退場

二宮視点

顔を上げると、周りにいるスタッフたちが拍手やシャカポーズをしていた。


　ハイテンションの潤くんが「いぇぇぇぇい」叫ぶ。

それに続く。

Ｓ「ははは　たのしかったね」
　翔さんが髪をかき上げながら笑う。



ｲﾔﾓﾆ「乗り込んでください！！」
　慌て声の指示。


「急ぎましょ！」
エンジンのかかったヘリコプターに向かって歩き出す。


　翔さんが後部座席の奥、パイロットさんの隣に大野さんが乗り込む。

ステップを踏んで　翔さんん隣の席に座る。

S「ハイ　ニノ」
　真ん中席のシートベルト持って待っている翔さん。

「あ　ありがとう」
座りながら受け取り、シートベルトを締める。


横でゴソゴソしている相葉さん。

（ないの？　あ　したね　よし）



M「お待たせしました」
　潤くんが乗り込んできた。

ｽﾀｯﾌ「シートベルトお願いします。すぐ飛び立ちます」
　ヘリ担当のスタッフが扉の前に来る。

「OKです」
シートベルト指差す。

S「こっちもです」
　横で片手をあげアピールする翔さん。
　
　ベルトと扉の内側ロックを確認していくスタッフ。

Ａ「準備万端だね」
　近距離でも顔を近づける相葉さん。

「当たり前でしょ？プロだもん！」
シートと衣装の違和感を微調整する。

　スタッフが扉を閉める。

（あ　カメラ赤だ）

　翔さんが手を降っている。

外ばかり見ている横の人の脇腹だろう所に肘打ちをして「まだ　映ってるよ」と指示をする。

　カメラに向かって長い手がダブルピースを作る。



Ｍ「イエィィ」
　テンション高い潤くんの腕が伸びてきた。

Ｓ「イェェイ」
　翔さんがハイタッチで迎える。

「イェィ」
Ａ「イェぇィィ」
パンパンと勢いよく俺と相葉さんと叩いていく。

O「オレは？」
　子供みたいな声。

M「もちろん！」
　パンっといい音がした。

Ｍ「はははは」
　楽しそうな潤くん。


　バンザイの両手が俺たちの手を探している。

「はいはい」
前のめりに大野さん手をしっかり持った。

　翔さんも　大野さんの伸ばした腕をポンポンと叩く。

A「ひゃひゃひゃぁぁ」
　後ろから頭や髪の毛を触る。

O「わぁぁああああい」
　見えないけど嬉しそうな声が聞こえる。