第66章 嵐 コンサート フィナーレ
吉桜視点
ココに集った人たちは嵐を知り愛し共に歩む者たち
しかしその心にも あわよくば 万が一 と 邪な念じる生き物
その念に乗じて ヤンゴトナキ方々の悪戯が発動してはいけない と
橋本さんの緻密な魔法円に
浜地さんがオドとマナのバランスをとる安全法文を書き加え 壮大な陣を会場建築の時から大地に施していた。
加えて 日本では想定していないお力を持つ方々が舞い降りていらしていたら、霊的な事でヘリを不調にしてしまわぬように
フィナーレの時に歌う歌詞の『go』に別意味字の力を重ねて滞りなくヘリコプターの帰還を補助する陣を準備した
僕のような新人の意見を犬養さんは真剣に聞いてくださった。
M『 皆で騒いで、笑って 泣いて 食って 飲んで! また騒いで 』
スクリーン前に煌びやかな獅子面を傾いた狼殿と神楽衣装の宮様が 乱入してきた。
持ち場から一歩体を動かすと 翔様が両手を広げ横跳びをはじめた。
N『 この5人と みんながぁ! 集まったらぁ! ハイ!』
二宮さんの歌唱から地声になって叫ぶ頃 狼殿の尾に飛天たちが続き 会場を盛り上げていく。
『ハイ! ハイハイハイ!』
コンサート中の五人はそれぞれの形で会場を盛り上げている。
A『ハイ! ラララなんて歌ってみたら 』
相葉さんが背中に透き通る翼を大きく広げて回転しながら歌う。
翔様が中央ステージで両手を上げ 観客と一緒に体を動かす。
M『 なんだ?? 軽くなった気がした 』
相葉さんの広げた翼から離れた羽根が戻ってきた二宮さんと大野さんを包んでいく。
O『 このまんまなら行ける気がする どこまでもずっと 』
曲にあわせて クルンと大きく回転して『ふぉぉぉぉ』と叫びながら走り出す翔様。
相葉さんが大きく片手をあげジャンプしている。
A『 もう何もかも 忘れて 皆で騒げば 今日はいい日だ! 』
走りこむ翔様を笑顔で迎える相葉さん。
『 HEY!! 』
『 気分は最高! 僕らは無敵だ!! 超絶!!! 絶好調 』
『 超!!!! 』
拳を高く上げる五人。
観客も同じタイミングでペンライトを突き上げる。
『 それじゃ、また明日 』
『 HEY!! 』
翔様かっこよく二本指を額に当て、クィッと動かした
「きゃぁぁぁぁ かっこいいですぅぅっぅ」