第66章 嵐　コンサート　フィナーレ

大野視点

俺は真ん中にそのまま歌って他のメンバーは　違うところに移動していく

はずなのに

　相葉ちゃんがふわふわの羽を体の周りに集め少し引きずるように　歩いていく。

（勝手な行動は　後で怒られるぞ…）

『　騒ぎたいんでしょ??

　　さぁさ　ご一緒に！』

　翔くんが全力疾走で俺の後ろを駆け抜けていく。

歌いながら手をふりながら　翔くんの背中を見る。

（翔くんが　あの状態なら　）
翔くんの周りに花びらを撒く精霊たちが追っていく。


N『　騒ぎ倒せ!!　 Come on！　』
　観客に声をかけるニノ。


観客「きゃぁぁぁぁぁ」


S『HEY!!　』
　翔くんが走りながら　掛け声をマイクに乗せる。


A『　ラララなんて歌ってみたら　』
　元気よく跳ねて歌う相葉ちゃん。

（問題ないね）


『　なんだ??　軽くなった気がした　』

N『ほい』
　ゆっくり歩くニノ。

（あ　よかった　和也だね）


『　このまんまなら行ける気がする　どこ！

N「へい！」

『　までも　ずっと！　」

N『へい！』
　ニノが観客に向かってあおり始める。



片手を大きくあげ『　皆はどうする？　』と唄う

　全ての眷属が手を上げた。


（そう　minnnaは　チーム！！　俺　きゃぷてん！！）

Ｍ『　なら決まりだ　一緒に歩いてこう！！　』


飲み込まれそうになったヌマの中で　守った弟たち

『　そこにあったひとつの種に　夢をかけたんだ　』

種から芽吹いた蔓　あの時はナンデモよかった

『　僕らは迷わず！　その蔓が　伸びてく方に！　』

”嵐”はそうやって　歩く


『　ついて行ってみたら　辿り着いたんだ　』

笑顔のキミ達に会えた


『　太陽や月にだって行ける　星とも競争できる　』

キミたちの為なら


眷属『 HEY!!　』


『　一番になって必ず戻るから　』

眷属『 HOO!!　』

Ｓ『　“ハワイ”　に！』
　翔くんが叫ぶ。

眷属『 HEY!!　』

ハワイだって　他の国だって　星だって


『　皆と　こうしていたいから　頑張れる

　　まだまだ　行ける！　ただ　ただ、前を見る！！　』


Ｍ「いけるぞおお！！」
　松潤の地声が響く。