第60章 嵐　コンサート　後半戦

相葉視点

ウクレレの演奏で俺の〝マイガール〟がハワイアンテイストで始まって
　ペンライトの光が　青　一色になっても
　花柄ドレスを着た飛天たちが　モン何とかって言う松潤の家にある葉を空から巻いている時も

　一生懸命“相葉さん”でいようとした。

じゃないと、俺の歌なのに歌えなくなりそうだった。


　　♪　タラリタラ　リィ～ラ
　スティールパンが〝Everything〟のメロディーを奏で始めた。

（ふぅ　歌いきった…）

少しだけ、周りに意識を向ける余裕ができたような気がして

　隣に座っていた翔ちゃんが立ち上がったタイミングでニノの方を見る。

　ニノがゆっくり立ち上がっていた。

（よかった　ちゃんと体　動いているみたいだ…）

　　♪　タタ　タァ　リラァ　ラ　　タラリラ　

　松潤もニノの方を見ている。

（ふふ　みんな…愛されてるね…）

「ラ　タタぁ」
リズムを口ずさみながら、周りを見回す。


（そうさ　ここは　みんなの宴なんだ！）


Ｍ『あれ？　この天気　夏じゃね？』
Ｓ『あれ？　夏だね』
　ハワイアンで会場がしっとりムードをお祭りムードに戻す為のバンビズの寸劇が始まった。

（決まった言葉はコレで　あとアドリブだったかなぁ…）

　翔ちゃんの『Summer Splash！』叫びで軽快な曲が流れ始まる。

（おっと　ここで巻くのね　了解です！！）

Ｓ『　派手に微笑み出す　太陽が伝える季節の解放感
　shy boy達が　いま舞いそうさ　ハワイもやっぱり最高じゃん！』
　翔ちゃんの楽しそうな声。


「イェィーイ」
両手を上げ、観客に向かって大きな声を上げる。

　下から同じように「イェィーイ」と帰って来た。


『走り出そう　ほら向こうに　今から』


「行っこう！！」

『日光　差し込むとこまで　全力疾走ぅ！』