第52章 嵐 コンサート 中盤
二宮視点
S『 “夢はでっかく こう描く” 』
七色の光が俺たちを包み
リアルの衣装の上に多種多様な色合い模様の衣が変化していく。
綺麗な色合いだな…
これがみんなの…俺たちのイメージ…
歌いながらみんなの揺れる裾や袖を見る。
体の違和感は団々薄れ ステップが踏みやすくなる。
(よしよし このまま…)
『 愛じゃない? 』
〝きっと大丈夫〟曲が終わったと同時に〝Step and go〟を一斉に歌う為に
五人が右手を重ね、マイクを口にあて 目だけでタイミングを取る。
『 We're gonna step and go! 』
大きく手を上げて歌い始める。
回遊しながら次の立ち位置に移動する。
『 We're gonna step and go! 』
体を回転させ 衣装の豪華さをアピール。
霊力の衣は、俺たちの歴代コンサートで来た服のデザインにランダムに変わっていく。
(面白い 仕掛けだね…)
動くたび汗が飛び散る。
M『 いつも通り仲間達と 』
空から紫の星屑が降って来る。
メンバーカラーの星屑が次々と振って来る
『 どんなに離れていても 』
A『 僕ら交わした声 消えない 』
相葉くんを中心になるタイミングで星屑が大きく周回始める。
音楽に合わせてバラバラに上下して、それぞれの声に連動して、停止したり動いたり 忙しない
O『 世界はまるで 』
すべての星屑が止まる。
O『 トワへのEscape 』
俺たちが向いけた手の方に星屑が飛んでいく。
飛んでいった星屑は彗星のように尾を引いて、会場中を悠然と飛び回っている。
翔さんが歌い始めると ステージ下に視た事ないヒトがこちらを見上げている。
(誰だ? アノ姿は生き人じゃねーな でも ヤナ存在でもなさそうだ…)
『 Step, step and step and go 』
S『 そして 現在響く あの声 音 根ってのは太く深く永く誇る! 』
(下にいるって事は、貴賓でもなーって ことだし)
S『 日々をこうして過ごす中に 灯りの様キラリ光るばかり そう!
いま僕らは、交点を結び それぞれの道へと進み
包み込む日々が輝きだすのは
トキがそれを彩り光るから 僕はそして交点の先へ… 』
(翔さん関係かな…)