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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第46章 本番一日目の朝


二宮視点

フロアの一番奥の集合の部屋に入る。


A「ねー 朝だから カフェオレにする?」
 キッチンの方から相葉くんの声。


(なにが 『ねー』だよ)
「ブラック アイスで!」


A「ほーい」
 軽ーい返事をする相葉くん。


私物のノートパソコンのプラグをコンセントにさす。


(ココなら 二人きり…でも 問題ない…)


A「お待たせ!」
 コップに氷たっぷりのアイスコーヒーを持ってきた。


「そこ置いて」
パソコンから少し離れた所にコップを置くように言う。


A「ここね 置くよ」
 そう言ってコップを置く。


起動させると ホーム画面にメールが点滅している。


(ん 業務連絡?
 ああ 潤くんから  十一時半?
 昨日は午前様にならなかったんだ…)


メールの内容は 昨日の通しリハのタイム表

(スゲー細かい…)


A「ねー 今日本番だよね?」
 いきなり向かいから相葉くんの声。

チラッとパソコンから目を上げ前を見る。

(向かいに座ったのかよ…)
「そうですよ」

A「たのしみだね」
 両肘ついて顎を両手で支えて笑っている相葉くん。


「楽しいのはイイですけど トチらないでくださいよ」


A「うん ニノも頑張りすぎないでね」
 相葉くんはゆっくり立ち上がり、またキッチンに行く。


(やっぱ ここに来て正解だった

 ここなら ゆっくり仕事モードで居られる…



 ハワイに来て 色々スケジュールが詰まっていて、気にしていなかったが

 俺の側に 『猴』がいない…



≪潤が起床 こちらに向かうようだ≫
 理解者の声


(潤くん来るのかぁ…じゃ この案件潰しておこうか…)


「ねー おかわり ともう一杯追加!」

A「OKぇ」





「おはようございます」
静かに部屋に入って来る潤くんに声をかける。


M「おはよう ニノ」
 少し驚いた顔の潤くん。

(一番に来たと思ったのかぁ?)
「昨日の修正ポイント確認しましたよ
 潤くんが気になるトコ ココ動かしたらうまく行くと思います」
パソコンに表示されてる時間軸の表を指さす。


M「もう 確認したの ありがたい」
 俺のパソコンに顔を近づけてくる。

(メガネ持って来てないのぉ?)

「朝から バカがうるさくてさ… はー もっと寝たかったのに…」
大きくため息をつく。
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