第44章 通しリハ

二宮視点

カメラマン「ありがとうございました　では　次　大野さん」
　偶然横並びになった次を示されたリーダーにレンズが向く。


Ｏ「俺？じゃぁ…　晴れたらいいっすね
　　本当に　ここまで雨降ったから　晴れると思いますよ　楽しみます」
　そつないコメントをするリーダー。

Ｓ「以上？」
　立ち上がった翔さんが確認する。

Ｏ「以上！」
　大きく頷く大野さん。


カメラマン「ははっ　ありがとうございます　では続いて翔くん　どうぞ」
　笑いながら翔さんにレンズを向けるカメラマン。

Ｓ「はは　ご指名ですね」
　にこにこカメラに向かう翔さん。


（あ…）
　潤くんと同じバインダーを持ったスタッフを見つけた。

「ねー　このあと潤くんは？」

ｽﾀｯﾌ「食事をとって調整だそうです　あ！探してますよ」
　スタッフが指さす。

　指さす方に相葉さんがコッチを見ていた。


「ごめんごめん　ちょっと確認してたんだ…」
手をふり、小走りでもどる。　

カメラマン「では　意気込みのコメントお願いします」

「あぁ
　ここで　出来るっていう　ありがたさと感謝をね　頑張って伝えたいと思います」
　前三人のコメントを被らないような言葉を選んで言う。


Ａ「大丈夫！　緊張するなよ　大丈夫だから　できるから　な！」
　いきなりフレームに入って来た相葉さんが俺の肩をバンバン叩く。

「お前に励まされても　何もこないよ
　（こういう時の顔）どうすりゃいいんだ」


ｽﾀｯﾌ「お疲れでした」
　さっき話していたスタッフが頭を下げて歩き出す。

（テイク２は無いのか！）「お疲れっした」
　スタッフに会釈して歩き出す。

Ａ「あれ？ハヤ！」
　ワンテンポ遅い相葉さん。


（ふふ　おいて行くよ…）


Ａ「早いよ…」
　マー君が追いつく


「ファイヤーダンス　見てよ　みんなに見てほしかった…」

Ａ「良かったの？」


「すごいよ。真下から見るんだもん迫力が半端ない！てか…」


本郷「相葉くん。車準備出来てます」
　大きな声で手を振る本郷君。


Ａ「あー　はーい　今行く！」
　これまた大きな声で返事をする相葉さん。


「お忙しいですね」

Ａ「うん。ドットコムの準備とかあるからね♪」
　コメカミ辺りをトントンする相葉さん。