第44章 通しリハ

ｽﾀｯﾌ「どうなさいましたか？」


「うーん
　もっと余裕があった方がイイかなぁ　一気に行く方かなぁ

　どっちがいいかね？」
体を反転させスタッフに問う。


ｽﾀｯﾌ「俺は今ので…」


「流れ的には　こっちの方が音のつながりは全然いいと思う…」


ｽﾀｯﾌ「僕よりメンバーの皆さんに…」


「あぁ　そうだね…」

（メンバーに直接聞くんだから、テレパしなくてもマイクを使おう…）


『ねー　ちょっといい？』
ステージの上にいるメンバーを見る。


Ｎ『どこ気になるの？』
　直ぐにニノがマイクに声を乗せる。


『バックの色と音のズレがね…』
腕を少し振る。



Ｓ『夕陽の色ぉ？』

『そう！なんかさぁ…』
（イメージと違う…）


Ｎ『歌っていると、色までは、みえないかなぁ』
　空を見上げるニノ。

Ａ『俺は見えてるよ』
　シャツの裾をパタパタさせながら話に入って来た相葉くん。


　マイクを離したニノが相葉くんに何か言っている。
　笑顔の相葉くん。


（なに　話してるんだ？）


　はぁっと小さくため息を付くニノ。


（相葉くんの天然発言かな？）


　水を飲みながら二人に近づくリーダー。
　ニノに抗議し始まる相葉くん。
　シレッとした顔のニノ。　

（なんか言ったの　確定だな）

　二人の間に翔くんが入る。


Ｓ『もう下がった
　　きっと大丈夫　位がスゲエきれいだと思うんだよね』


（さすが　翔くん　軌道修正してくれた）
『そうなんだよね』


Ｎ『あそこがね　うん』
　ニノとリーダー頷き合ってる。

（そっか…大体　同じ感じだなぁ）


　ステージの上で大きく深呼吸している相葉くんがいる。


（リハ…刻み過ぎたかなぁ…

　バックの色はＭＣで調整するとして…まずは　今の時間を有効に…）




「とりあえず　進めよう！音楽流して！」

『あと 今…ちょっと45から始めてみて　次のコーナーまでいくと　どれだけ暗くなるか　を　ちょっと　見せてください』



Ｓ『了解です』
　翔くんがマイクを通して返事をくれた。

Ａ「いきますよぉ」
　大きく手を伸ばしてた相葉くんが生声で気合いを入れている。

（目一杯、怪我しない程度で、頑張ってくれよ）



「犬養！　Monsterのファイヤーダンスの準備して！」


犬養「はい」