第22章 確認していこう!!
松本視点
S『 Lucky Man Lucky Man 』
A『 ラッキーまーえぇ わぁ」
相葉くんがよろめく。
「ちょっと!」
慌てて腕を掴む。
A「あっ ありがとう…」
片手を着く相葉くんが顔を上げる。
(大丈夫?)
N『止めてぇぇ』
ニノが大きな声を上げて 音楽を止める。
S「大丈夫?」
翔くんがコッチを向く。
A「ごめぇ~ん 足滑った!!」
足を触って片手を上げる相葉くん。
「濡れてた?」
触ってる足の方を見る。
A「ううん 違うと思う」
ステージをさわっている相葉くん。
N「出鼻をくじかないでくださいよ」
プクッと頬を膨らますニノ。
A「ごめんね 気を付ける!」
相葉くんがピョンと立ち上がった。
スタッフ「大丈夫ですか?」
スタッフが走り寄って来る。
「大丈夫! さっきの当りからそのまま流して!」
S「すみません よろしくです!!」
45度に頭を下げる翔くん。
スタッフ「ああ 怪我がなければいいんです」
アワアワと慌てるスタッフ。
(翔くんが頭を下げるとスタッフが慌てる…
でも このクダリが皆の雰囲気を緩めてくれる…)
スタッフ「では 曲流します!!」
A「お願いしまーす」
🎵~ 🎵~
歌いながら 空を見る。
ドンドン雲が厚くなっていく。
(降るかぁ…)
〝五里霧中〟を歌う。
『ここで 挨拶ね』
マイクに声を乗せる。
A「ほーーい」
手を振って返事をする相葉くん。
(っ もうきたか…)
S「雨 きたぞぉ!!
翔くんが大きな声で言う。
スタッフ達がバタバタ走っている。
N「降り出した…」
掌の上の水滴を確認して、空を睨むニノ。
A「ねー ひどくなんないと良いね」
同じように掌の水滴を見ている相葉くん。
スタッフ「すみません、マイクにビニール巻いてください」
ビニール袋を差し出すスタッフ。
S「雨避け?防水じゃねーんだ」
ビニールを受け取ってから言う翔くん。
スタッフ「すみません お願いします。」
ペコペコ頭を下げるスタッフ。
A「オーケー マイク濡らさないようにするよ!!」
雅紀がニコニコ笑顔でビニールをかぶせる。
(防水のマイクが いるな)