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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第20章 確認と確定はみんなで


二宮視点

スタッフ「ここら辺ですね」
 スタッフがモニターの映像を止める。

 潤くんがそのモニターを覗き込む。

(きっと ものすごく睨みつけてるんだろう…)

M「受け渡し削れないかなぁ…」
 ボソッと呟く潤くん。


(受け取り削る?)


S「マイクを持ってヘリに乗るって事?」
 翔さんが確認してきた。


(あー マイクの事ね…)


M「いや まだそこまでは考えてない」
 小さく顔を振る潤くん。

A「テントの中通る時に『今から歌うぞ!』みたいな感じで貰えば?」
 マー君が首を少し傾げて言う。

M「いいね その案ちょうだい。組み込めるかも!」
 振り向いてニカッと笑ってまたモニターを見始める潤くん。


 しばらく、モニターを睨んだ後
M「俺らは、ヘリにさっきみたいに、座って。扉が開いてラインになって、の時間と
  歩き出して何歩でアップになるか
  スイッチのタイミングとかも一緒にカウントしててほしい。

  マイクは、とりあえずテントの中で、それぞれに渡してください」
 潤くんが思いついた段取りをスタッフに言っている。

スタッフ「はい」
 スタッフ達は各々メモを取る。


 潤くんが俺の方向く。


(ん なに?)


M「ごめん!ちょっと段取り変える所がある。
  一度ヘリに戻って、歩いて…
  で、マイクの受け取り位置を テントの所にするから…」
 さっきスタッフに言っていたことを言い始める。

(あぁ 俺が何も言わないから、もう一度言ったの いいよ)
「聞いた 聞いた」
大きく頭を動かして、潤くんの言葉を遮る。


S「さすが じゃ、ヘリまで戻りましょう!」
 翔さんがニコッと笑う。


M「あー そうだね じゃ よろしく!」
 パンと手を叩く潤くん。


スタッフ「お願いします」
スタッフ「お願いします」
 スタッフが口々に声をかけあう。



モニターに背を向け歩き出す。




≪潤くんの側に誰か いて!≫
理解者に指示を出す。

{かしこまりました}
耳元で声が消えて行く。



一緒に入って来た大野さんの白いTシャツを見ながら思う。
(ねー 貴方はちゃんと ここに居ますよね?)

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