第16章 ヘリで浮上
大野視点
中に入ると「シートベルト シートから出るから」と翔くんが声をかけてきた。
「ん?どれ?」
自分が座るであろう 真ん中のシートを触る。
S「たぶんコレ」
少しだけ後ろ側についている出っ張りを触る。
「お!これか」
出っ張りを引っ張るとしゃぁっと音と共にベルトが出た。
シートに座って、外を見る。
ヘリコプターの中は、黒色ばかりだから、そとの芝生が目立つ。
(けっこう、高いんだなぁ…)
前の大きなガラスに水滴が付く。
(降ってきた…)
スタッフ「雨きました 松本さんも中に乗ってください」
M「あーうん」
松潤が機内に乗り込むと外から扉を閉められる。
(そっちは閉めて、こっちは、まだ空いてるの?)
「Are you OK?」
パイロット席にミヤサトさんが乗り込んできた。
S「Yes!! OK」
翔くんがすぐに反応する。
俺はペコっと頭を下げる。
ミヤサトさんが親指を立てて席に座る。
(エンジンスタートだな!)
ヘリコプターのエンジンは思った以上に音が大きい。
(おお!音 スゴ!)
頭の上から振動と別の大きな音が聞こえる。
A「おお!!」
高揚する相葉ちゃん。
(プロペラが動き出したんだ!!)
S「中の写真も撮っとく?」
翔くんがカメラを向ける。
M「よろしく」
ピースをする松潤。
A「いいねぇ」
相葉ちゃんがぐーっと顔を近づけてきた。
S「ニノも はい チーズ」
翔くんがのけ反りながら言う。
N「イェーイ」
両手ピースで相葉に持たれるニノ。
(みんな 楽しそう!!)
翔くんがカメラのシャッターを押していると、外のスタッフが慌ただしく離れていく。
(ん…なんだ…)
M「リーダー 少しズレて? 翔くんこっち向いて!」
松潤が俺の座っているシートを叩く。
(え?あ!)「イェーイ」
ピースと笑顔をカメラに向ける。
S「イェーイ」
翔くんの声とピースの指が見える。
(ふふ 楽しんでる🎵)
M「OK」
なっとくな顔の松潤。
(松潤が楽しそうだから、心配は無いね…)