第16章 ヘリで浮上
櫻井視点
N「お邪魔します」
ニノが乗り込んできたから、少し扉の方に体を寄せると、いきなり扉が動く。
「わ!」
体がグラついて、声が出た。
スタッフ「あ!驚かせてすみません」
開けたスタッフが謝る。
「いやいや 君の所為じゃないよ」
N「で なに?」
ニノが聞く。
(ニノぉ 言い方…)
スタッフ「シートベルトの場所のお知らせと装着確認です」
N「あーそう」
スタッフ「櫻井さんのシートベルトはココに挿してください。二宮さんのはこれです」
手際よく説明する。
O「乗るの?」
智くんが潤に話しかけている。
(智くんは前かぁ…)
A「はーい 乗りまーす」
片手をあげて乗り込む雅紀。
N「ココが相葉さんのシートベルトの金具ね」
ニノがささっと場所を教える。
頷きながらシートベルトを絞める雅紀。
M「おまたせ リーダーも乗って?」
潤が智くんの背中を押す。
O「お邪魔します」
前側の扉をくぐって、中に入ってきた智くん。
「シートベルト シートから出るから」
シートベルトの位置を智くんに伝える。
O「ん?どれ?」
「たぶんコレ」
少しだけ後ろ側についているシートベルトを引っ張る。
O「お!これか」
智くんがシートベルトを絞める。
雨が降り出した。
スタッフ「雨きました 松本さんも中に乗ってください」
スタッフの声が大きくなる。
M「あーうん」
中に乗り込んで来た。
外から扉を閉められる。
(雨でも、飛べるのかな…)
ミヤサト「Are you OK?」
笑顔で乗り込んできたミヤサトさん。
「Yes!! OK」
ミヤサトさんがヘリコプターのエンジンをかける。
思った以上に音が大きい。
(音…スゲぇ)
プロペラが回り始めると、一段と振動と音が大きくなる。
周りを見回しているメンバー
「中の写真も撮っとく?」
レンズをメンバーに向ける。
M「よろしく」
笑顔でピースをする潤。
A「いいねぇ」
潤の方に顔だけ寄せてくる雅紀。
我関せずの和也。
「ニノも はい チーズ」
N「イェーイ」
両手ピースで雅紀に持たれるニノ。
(ちゃんと、反応は してくれるにね 安心)