第1章 ハワイの朝
相葉視点
ハァッ ハァッ ハァッ
誰もいない早朝の海を一望できるダイヤモンドヘッドをランニングしている俺。
ハァッ ハァッ ハァッ
(キレイな景色も見えるし!高台だから、気持ちの良い風が吹いてて気持ちいい
これならいい運動になる)
ハァッ ハァッ ハァッ
(ちゃんと 体力つけとかないとね…)
本郷「ボン。レアヒのランニングはお気に召しましたか?」
日翅ちゃんが颯爽にマウンテンバイクで現れた。
※レアヒ
アメリカ合衆国内ハワイ諸島のオアフ島にある火山。火山活動で噴出した火山砕屑物が火口の周囲に積もり丘を形成した火山砕屑丘である『ダイヤモンドヘッド』のハワイ名
「うん!最高!!」
走りながら親指を立てる。
本郷「それは、ようございました!!」
マウンテンバイクで並走する。
「うん!」
本郷「しかし… そろそろホテルにもどりましょう…」
「えーもう?」
本郷「はい」
マウンテンバイクから降りて、携帯を取り出す。
(そうかぁ…)
海が見えるところで「うーー」太陽に向かって 両腕を大きく伸ばす。
(きもちーーーい
一人で来ちゃったのもったいなかったなぁ…)
本郷「気持ちいいですね」
背後に日翅ちゃんが立つ。
「そうだね」
日翅ちゃんの方を向かず朝日を見続ける。
(海の青に 朝日のオレンジが綺麗だぁ…)
「この 朝の空気好き。なーんかさぁ別荘を思いだすよ」
本郷「別荘…」
声が曇る日翅ちゃん。
「もう!そんな顔しないでよ(見なくても分かるよ?)
俺は、俺の立場ぁ わきまえているから」
本郷「相葉くん。車が来ました」
マネージャの声になる日翅ちゃん。
「はーい…」
迎えの車に乗って、ホテルに帰る。
(そう 俺は 相葉雅紀なんだ これからもずっと…)