第75章 魂の宴　話して　聞きたい

二宮視点

Ｓ「たぶんね？」
　ニカッと笑う翔さん。

Ｍ「ほんとう？」
　潤くんが無理やり納得しようとしているけど、チラッと俺をみる。

（器じゃないもん！二日酔いにはならないよぉ）


Ａ「もう　そんな顔しないの！！
　マー君が潤くんの背中から抱き付いた。

　潤くんの背中に抱き付けるのは、メンバー１ノッポのマーくんのみ。
（で、スルッと逃げられ、頭を叩かれる　パターン…）


Ａ「これ食べてぇ？」
　なぜか　持っていたサンドイッチを差し出すマー君。

Ｍ「あ…ありがとう…」
　戸惑いながらも　受け取る潤くん。


（あれ？逃げないし　叩かない…）


Ａ「たくさん食べて　飲んで　楽しもうね♡」
　太陽のように輝く笑顔を潤くんに向けるマーくん。

　その笑顔を頬を染めて見つめる潤くん。


（けっ　どおうぞ　飲み明かしてください…）
「一番最初に　酔いつぶれるのは　Ｊかもねぇ」


Ｍ「あ゛ん？　何か言った？」
　潤くんが照れ隠しの声を上げた。


「いいぇ　なーんもぉ」
背け今も続いている演舞の方を見る。


（猴もお嬢も　どこ行ったんだよ！　一人になると、こう　自分の気持ちとか、言葉に自信が湧かない…）


Ａ「ねっね！！
　　こうやって宴に呼んでもらえるって本当に光栄だよね？」
　マー君が話を変えようと声色を変えた。


ちらっとマー君と潤くんをみる。

　ノッポの二人が腕を絡ましているのが、まぶしかった。

Ｓ「そ！そうだね！！
　　こんな　本格的な宴なら　きちんと挨拶をしたほうがいいよね？」
　翔さんがマー君の言葉に反応して周りを見回している。


Ｏ「挨拶は必要だね♪」
　腕を組んで、うんうん頷く智さん。

Ａ「そうしよう♬」
　にこにこのマー君。

Ｍ「自分たちの言葉でね♡」
　テンション高めな声の潤くん。


（私…おいてかれたぁ？）


Ｓ「じゃ、コメント考える？」
　内ポケットから小さな手帳を出す翔さん。


（え？手帳？　てか どこに装備してたの？
　まさか　常備…翔さんのロックアイテムなのか？）


※ロックアイテムとは
　　ＲＰＧ等で　譲渡不可・露店禁止・売却禁止・破棄禁止などと表示されるアイテムの事　ロック設定などと呼ばれる。
　他者に譲ることや露店に登録できない、捨てることができない。