第72章 魂の宴　精霊の演武

松本視点

｛嵐殿に演舞をお見せしましょう｝

虹の乙女が右手を上げると、たくさんの楽器の形の音霊が、音楽を奏でだす。
きらびやかな宝飾を纏っていた動物霊たちも現れ、軽やかなステップを踏む演舞を始まる。


（へー　あーゆうステップもいいね…）

自分達のliveに取り込めないかと、ニノの意見を聞こうと思ってニノの方を向く。



Ｎ「綺麗だね…」
Ａ「ああ　スゲー綺麗」

キラキラした演舞を見ている二人が、ものすごくいい空気を出していた。


（邪魔はしないほうがいいね…）


そっと　二人から離れて、用意されている食べ物の方に向かう。


　テーブルの近くで、パクパクとおいしそうに食べている翔くんとリーダーがいた。

Ｏ「おいしい？」

Ｓ「うん　コレとか　最高！！」


Ｏ「へー」

Ｓ「食べてごらんよ。　ぜったい　あなた好きな味よ！」

Ｏ「そぉ？　あ！ホントだ美味しい♪」

Ｓ「でしょ？」



（翔くん…知ってる？
　智さんってね　翔くんの美味しい物は、絶対美味しいって言うんだよぉ）



　グラスのお酒を味わいながら、　四人を見ている。

｛ボス…｝
モモが俺を包む。

（大丈夫だよ。この涙は、寂しいのじゃない　嬉しいのだから…）

頬をそっと触って、その形跡を消す。


Ｎ「ちょっと　何一人で黄昏てるんですか？」
　頬を膨らますニノ。

Ａ「黄昏てたの？　休憩でしょ？」
　皮をむくだけで食べれそうな果物を抱えてきた相葉くん。

Ｓ「それは、雅紀だけ、潤は演舞を感じていたんだよな？」
　ウインクをする翔くん。

Ｏ「そぉ　いうことだね♪」
　肩が揺れるリーダー。


（くそ　この二人には、見られたかな…）


「そうだよ　精霊の演武のステップを少しでも取り込めないか、見ていた♪」
めいっぱい笑顔を四人に向けた。


Ａ「こんな所でも　お仕事ですか？楽しもうよ！！」
　クルッとターンをキメて、俺の前に手を伸ばす。


（なに？相葉くんが王子様？）


Ｎ「マー君の王子ってあんまり…しまらないね…」
　シレッとした顔のニノ。

Ａ「そう？」
　キラキラアイドルスマイルをニノにむける相葉くん。

　ニノの頬を赤くなっていく。


「くく」
二人の会話と行動を見て、笑ってしまった。

　バツの悪そうなニノが相葉くんを睨む。


（ニノ…バレバレ…）