第27章 ハワイのウイスキー登場
二宮視点
A「みんなぁー」
マー君が一本の瓶を持って走ってきた。
「やかましい!!何事ですか!!」
(トラブルはもう。いいです!!)
A「みてみて!」
テンション高いマー君がテーブルの上に見た事ない瓶を置く。
(なに?この瓶…お酒?)
「マー君?これ…どこから手に入れたの?」
確認するつもりでマー君を見る。
A「潤ちゃんが、自腹でお酒買って来たんだって!!」
ニコニコのテンションを振りまくマー君。
(お酒なのね?
よかった。声が元気になってる。もう大丈夫だね
それより…)
「自腹?」
ボトルに手を伸ばす。
ラベルに“PANIOLO WHISKEY”と書いてある。
A「パンオロって、どんな味かな?潤ちゃんは知ってる?」
ラベルを指さして笑っているマー君。
(パン?)
M「おしい!パニオロって読むんだよ」
潤がアイスペールと細長い箱を脇に抱えて現れる。
A「パニオロぉ?あ…‘I’があるね…」
俺からボトルを取るって確認するマー君。
(たく…ラベルちゃんと読めよ…)
皿の上のパスタをクルクルとフォークに巻き付ける。
「アイバカさんは、P・A・Nって書いてたら“パン”になるんの?」
ちょっとバカにした言い方をしてパスタを口に運ぶ。
A「あー!また!俺の事バカって言った!!」
抗議する相葉くん。
(ほら、反応した!!)
M「ビールからコッチに移るなら、氷あるからね?
自分で作る? 俺作るよ?」
潤くんがアイスペールを触りながら言う。
O「美味しいといいね♡」
S「ね~♡」
ニコニコ顔を寄せあう智さんと翔さん。
(お二人さんはどうぞお好きに…)
「Jは、食べなよ。
さっきからビールばっか飲んでたでしょ?
相葉氏というバーテンダーがいますので、お酒の事は気にしなくて良いよ♪」
にこっと笑う。
A「ご指名ありがとう バーテンダーの雅紀です」
カッコよく微笑を浮かべるマー君。
(ぷっ なにそのほほ笑みは!キャラ入りましたって?)
プッと口の中で笑う潤くん。
(潤くんもおんなじこと思った?)
A「翔ちゃん。ボトル頂戴!」
S「はいはい」
マー君は翔さんから、お酒の瓶を貰って、瓶の封のシール場所や度数を確認する。
(ほんと…無駄にカッコいいんだから…)