In the cherry-colored sigh
第9章 この目に映ったのはお前だけで
「………ほらよ。
炭酸、好きって言ってたろ?
………別に。
礼を言われるほどのことはしてねぇよ。
………俺、女子は笹川とか黒川ぐらいとしか話してなかっただろ?
……初めてだったんだよ、アイツら以外の女子で俺とまともに話すヤツ。
だからその……よぉ……(ボソッ)ありがと、よ……。
って俺が言いたいのはこんなことじゃねぇんだよ…!
あ~!もう~!
……もういい、今日はやめておく……。
引きとめて悪ィ、送ってく。
また今度…言うからよぉ…。
………ほら、帰ろうぜ。な?」