【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第8章 ~謙信~
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「今度、一緒に星を見ませんか?」
手をつなぎ、謙信と並んで歩く。
「吸い込まれそうな感じがして」
満たされるような、孤独のような、不思議な感覚。
「腕の中に、愛する人が欲しくなります」
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謙信「あの日お前の言ったことが、わかった気がする」
「え?」
謙信が僅かに身体を横へずらし、布団をぽんぽんと叩く。
謙信「来い」
「・・・はい」
遠慮がちに謙信の横へ腰を下ろすと、背中に腕が回され、そのまま引き寄せられる。
なおもそっと謙信の後ろに腕を回し、その胸に頬を寄せた。
耳に、謙信の鼓動が響く。
謙信「抱き締めるだけでは満たされないのだが」
なおを見つめる、深く澄んだ眼差し。
謙信「今度は俺が、お前に移す」
「な、何を・・・」
謙信「俺の患っている、重篤な病だ」
身も心もほだされている。
なおの存在が、まるで病のように、この胸を焦がす。
謙信「恐らく、これは不治の病だ。覚悟しろ」
想いの全て注ぐように、深く唇を重ねた。