• テキストサイズ

【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>

第6章 ~光秀~


「はぁ・・・」

今日何度目だろうか、なおは深くため息をついた。

夜はなかなか寝付けず、朝も早く起きてしまい、あまりの手持無沙汰に針仕事を始めたのだが、それは全く進んでいなかった。

(だめだ。気分転換に外へでも出かけよう)

羽織を纏うと、部屋を後にした。



廊下を歩いていると、前から光秀がやって来るのが見える。

「っ!」

慌てて視線を逸らす。踵を返したらあからさまだろうか、いや、忘れ物をした振りを・・・


なおが動揺している間に、光秀が目の前に迫る。


「こんにちは・・・」

光秀「なお、どこかへ出かけるのか」

「あ、えっと、城下にでも行こうかと・・・」

光秀「そうか、気を付けて行け」

そのまま通り過ぎる。

なおは振り返り、咄嗟に声をかける。

「あのっ、 光秀さん・・・」

無言でこちらに向き直る光秀に、何の言葉も続かない。

「いえ、何でも・・・ 失礼します」


歩き出すなおに、今度は光秀が、

光秀「お前は、何とも思わなかったのか?」

「・・・」

振り向けないなおの背後に歩み寄り、耳元で続ける。



光秀「あの日の事が気になるのなら、ついて来い。但し、来るなら朝まで帰れないと思え」


驚いて思わず振り向くなおに、いつもの意地悪な笑みを見せる。

光秀「俺に興味が無いなら来なければいいだけだ。ただそうやって、ずっともやもやしていろ」



/ 94ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp