【イケメン戦国】 戦国武将へのサプライズ<R18>
第1章 ~幸村~
なおの浴衣を脱がせ、自分の腿をまたぐ様にして座らせると、そっと抱き寄せる。
滑らかな肌を味わうように、胸元に頬を摺り寄せれば、耳に伝わるなおの鼓動が心地よい。
先程までのものとはまた違う類の欲が、幸村の胸を甘く締め付けた。
幸村(愛おしすぎて、どうにかなっちまいそうだ)
背筋をそっと掌でなぞりながら、なおの顔を見上げるように見つめ、
幸村「好きだ・・・」
気づけば唇から言葉が勝手にこぼれていた。
ぴったりと合わさっていた胸を僅かに離し、幸村を見下ろすと、
「おー」
いつもの幸村の口調を真似て、なおがおどける。
幸村「・・・こいつ!!」
思い切りくすぐられ、声をあげて笑うなお。大きく揺れる水面と、跳ねる飛沫がキラキラと目に眩しい。
ひとしきりじゃれ合った後、呼吸を落ち着けてから、なおは幸村の前髪の滴を指でそっと払い、
「私は幸村の事、好き、と言うより」
そのまま頬を両手で優しく包む。
「愛してる」
微笑み合い、どちらからともなく唇が重なり合う。
穏やかな風が幸村の髪を揺らし、ほんのり甘い香りを乗せて吹き抜けていった。