第2章 キャスト決定!
私と瀬見さんでお話ししていると、
話は変わって台本の話です。
菅「そーいえば、今回旭だったよな?」
台本の事ですかね??
菅さんの言葉に肩を大きく震わせて、
恐る恐るバッグから、原稿を出す。
そんなことは見えていない、とでも言うように、
バッと旭さんから原稿を取る。
ジッと内容に目を通す。
まだ入りたての一年生でさえも、シンとした空気で
それを見守る。
メガネかけてる菅さんかっこいいっ_______
台本読むときだけの、レアなあれです。
菅「うん、いんでない?
内容は旭らしいし、ナレーター多めのやつっても
斬新でさ。」
菅さんの褒め言葉にホッと胸をおろす旭さん。
菅「んで?キャストは決まってる?
希望あれば、その人さえよければそれでいいと思うよ」
そしておずおずと、こちらを見る。
旭「娘役は、そらがいい………なって思ってて………」
私が!娘役っ!?
そんな、指名してもらうほどの演技力はないし、
潔子さんの方が綺麗だしっ!
華さんの方が可愛いしっ!
旭「みんなから愛されるっていうか、
親しみやすい可愛らしさっていうのがあって……。
清水や美咲は凄すぎて、逆に近づけないし。
そらなら、適役かなって……」
これは褒められてるの?
けなされてるの?
でも、私を旭さんは指名してくれたんだ!
娘ってことは、清水さんたちの妹とかできるかもっ!
そら「ぜひ、やらせてください!」
台本まだわからないけど、こんなにいっぱいいる人の中から、
選んでくれたんだ。
やらない手はないよ!