第5章 キミのために出来る事全て（東堂尽八＊夢）完結

「…ハイ…」　

「巻ちゃんか！？オレだ！」

「なんショ東堂…」

「いや、用事はないんだがな！
声が聞きたくなったんだ！」

「…普通に気持ち悪いショ…それ」

「いいではないか！
風邪などひいてはいないか！？
髪はチャント乾かしているか？」

「…オフクロよりも
ウルサイッショ東堂は」

いつも通りブツブツぼやく　
巻ちゃんに少し心が和む

「そう言うな！巻ちゃんが
万全でなければオレが困る！」

「クハッ！じゃあ万全にする為にも
走ってくるショ、じゃあな東堂」

「あ…！巻ちゃん！相談が…」

言い終わる前に電話は切れた

「巻ちゃんになら話せるかと
思ったが…まぁ、仕方ない」

少し上がった気持ちに
満足してオレはまだモヤモヤ
してる気持ちの事を考えないようにした

明日になればきっといつも通りだ
無理矢理納得して寮への道を急いだ