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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第52章 初恋苦し(北信介)完結


「婆ちゃん?!」

「嬢ちゃんに宜しゅうね
ほな、晩御飯までには帰るから
気張りや、信ちゃん」

待ってくれ、と言う間もなく
リビングから出て行く婆ちゃん
さっき引いた汗が
また吹き出して来そうな程
ドキドキしてる

揃えられた
グラスとジュースの乗った
お盆を持って
部屋の前で深呼吸

「入るで」

『ど、どうぞ!』

緊張した声同士がぶつかり

「待たせてもうたか?」

『いえ!全然!
あの…北さん…』

緊張した顔同士が向かい合う
お互い詰め方が分からなかった
距離感は

「なん?」

『その…お、か…
おかえりなさい…』

「……!!
お、おう…待っててくれて
おおきに、な」

布施の言葉で
ぐんっと縮まり

「…ただいま」

ゆっくりゼロになった。

まだ少し熱く感じる手を握り
引き寄せた身体が
俺の腰に腕を回し
ギュッと密着して来る

落としそうになった
お盆をソッと
机に乗せて
布施をシッカリ抱き返した
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