一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第52章 初恋苦し(北信介)完結
白いオデコに浮かぶ汗を
ハンカチで拭き取りながら
ユックリ唇を近付けて行く
いっそこのまま…
そんな邪が過る頭に
「ハンカチやなくて
コレで拭いたり」
聞き慣れた声がストップを掛けた
「ぅわ!婆ちゃん
いつから居ったんな!?」
「いつからやろねぇ?
ハイ、氷枕も持って来たから
冷やしたり
ほな…ごゆっくりね」
イタズラな笑みを浮かべ
また去ってく婆ちゃん
「あないな性格やったんか…」
自分の祖母やけど
まだまだ見えてへんかったと
変に反省しながら
氷枕で頭の後ろを冷やし
冷たいオシボリで
オデコの汗や
首元の汗を拭き取っていると
チラリと見える
赤い痕
「…何もなくても…妬けんねんぞ
付けられてんちゃうわ…」
布施に声を落としながら
ソッと赤い痕に近付ける唇
首筋に落とすキスに
肩がピクリと揺れる
「…布施?」
返事はないけど…
「…顔赤いで…」
起きとるんかい!!