第51章 ♡陽だまりの粒（岩泉一）完結

バッと向き直り
姫凪の顔を見つめると
ウルウルした目が
俺を見上げて
続きを待っていて
俺のテンションも
否応なしに上がってく

よし、このテンションのまま
ハッキリだ
行くぞ、言うぞ
…言ってしまえ！

「…スゲェ…ムラムラする。
お前エロい顔し過ぎだべ
食いたくなんだろうが…」

『…え？』

「え？」

エエェェ…
今俺はなんつった？

『…はじめちゃん…
それは…えっと…
そういう事…したいだけって
言う事…でしょうか？』

「お、おぅ…いや！違う！
"だけ"なわけねぇべや！
いや、してぇけど！」

マジで喋んな俺。
"おぅ"じゃねぇだろ
"してぇ"じゃねぇだろ！

『あの…風邪ではないけど
今日はホント
体調良くないし
そんな気分じゃない…から
ゴメン…なさい』

「謝んな
つーか、身体目当てとかじゃ…」

『大丈夫…』

「いや、聞けって」

『…ゴメン、帰って
はじめちゃんの事
分からなくて辛い…から
顔、見てると余計に辛いから
お願い…』