一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第51章 ♡陽だまりの粒(岩泉一)完結
そっちってどっちだ?
そう思う気持ちも勿論ある
それ以上に
及川の言う笑ってる姫凪の顔を
思い出せない自分に驚く
たった数日前は
当たり前みたいに一緒に居たのに
思い出すのは
ユックリ去って行く
後ろ姿だけ
「…会いに行きなよ
中学最後の試合だよ?
良い所見せようよ」
及川の言葉に止まってた足は
少しずつ目的地を変え始め
「他の誰かに誘われて
観に来るなんて嫌デショ?」
「…当たり前だろ」
ユックリ進み始めた
「付いて行こーかー?」
「ウッセェ、邪魔すんなボケ
…行ってくる」
「ハーイ」
多分ニヤてるであろう及川に
軽く舌打ちをして
姫凪の家までの道を歩く
もし拒絶されたらと思うと
正直怖くて堪らないけど
足は止まらず進むのは
少しでも早く思い出したいからだ
お前の笑った顔を。
姫凪の家の前
大きく深呼吸して
インターホンを押すと
『え?はじめちゃん?』
聞き慣れてたはずなのに
懐かしい声