一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第51章 ♡陽だまりの粒(岩泉一)完結
『は、はじめちゃん!オハヨ!』
いつもなら割り込んでまで
掛けない声を
思い切って吐き出すと
「おー」
関心なさげな声が一言
返ってきた
え?それだけ?
眠い、とか、かな?
『眠そうだね
そうだ、ドリンク…』
「悪ぃ、練習戻る」
アレ?なんで?
合わなかった視線
遠くなる背中
「ダサ…」
「自惚れなんだっつーの」
微かに聞こえる
敵意ある声に
『…関係ないでしょ』
必死に言葉を返すけど
心臓は今まで感じた事のないくらい
早い鼓動を打っている
私、なにかしな?
機嫌悪いだけかな?
ソワソワしながらコートに
目をやると
いつも通り三年軍団で
戯れ合う姿
そして
「岩泉~
真面目にやれー
遊んでんじゃーん」
「お前らこそ
邪魔すんな!出てけ!ボケ!」
私の隣とは普通に会話する姿
視線はこちら側にあるのに
合わない目
掛からない声
さっき怒鳴ってた
"邪魔すんな"が
自分に言われた様な気になって
そっと体育館を後にする