第51章 ♡陽だまりの粒（岩泉一）完結

朝練の支度をしてると

「岩泉さん！オハヨウゴザイマス！
及川さんは！？」

まだ声変わりしたてなのか
定まらないトーンの声が
背中にぶつかる

あぁ、これは…

「おぅ、影山。
相変わらず早ぇな
及川なら…」

「岩ちゃん！
姫凪ちゃんのクッキー食べた？
美味しかった…よ
って、飛雄来てたの？
相変わらず無駄に早い…」

「及川さん！チワス！
サーブトスのコツを教え…」
「イヤだね！バーカバーカ！！」

「んなっ？！」

いつものパターンだ。

毎度毎度飽きねぇのか？

「ジャレてねぇで
サッサと始めんぞ
トスあげろ及川
影山…は…」

「あ…サーブ練して来ます。
及川さん岩泉さんの方が済んだら
俺にサーブトス…」
「だからイヤだってば！
何で後々脅威になる奴を
自分の手で造えなきゃ
なんないのさ！」

影山に絡む及川も
シツコク懐く？影山も
まぁお馴染みの風景で

「ちょ、及川さん！」
「ウルサイよ！トビオ！」

「お前ら二人ともウッセェ！！
練習しねぇんなら
出て行けボケェェエ！」

最後に俺の雷が落ちるのも
いつもと同じ