第50章 年下男子はお嫌いデスカ？（二口堅治）完結

必死に背伸びしようとする
姫凪の唇を奪って　

「大丈夫
アンタに合せる
やっと手に入れたんだ
大事にするから…」

甘く甘く囁いて
身体を抱き締め

「抱けねぇくらいで
拗ねる程、俺ガキじゎねぇから
なんも変わんねぇよ
それくらい惚れてる…」

精一杯イイ男をアピッて見せる

ぶっちゃけ背伸びしてる
本当は欲望丸出しで
アンタをメチャクチャにしたいって
心のどっかでは思ってる

しかも

『…でも…ほら、全然コッチは
納得してない、よう…な』

それはアッサリ見破られてる

かっこ悪い事この上ねぇな
マジ背伸びロクな事がねぇ

でも、だからこそ

「気のせいッス」

『いや、無理が…』

「無理じゃねぇんだよ！」

アンタに背伸びはさせたくねぇ

「あぁ、デカイ声出してスマン…
なんつーか…上手く言えねぇけどさ」

ビクリと震える姫凪の頭を
優しく撫でて
細い身体を腕の中に閉じ込める

もちろん俺のアチコチは
素直に反応してるから
説得力に掛けるかも知れない