第50章 年下男子はお嫌いデスカ？（二口堅治）完結

「いらっしゃ…なーんだ
二口かよ
客かと思ったじゃん」

「今日は客かも知んねぇだろ
気ぃ抜くなっつの。
まぁ、客じゃねぇんだけどな
店長はー？」

「バックに居るよ
なんか綺麗な女の人と一緒に」

何気ない会話のつもりが
まさかの発言に
同僚を二度見する

「なに？面接かなんか？」

「知らねーよ
店回しとけって言われた
彼女…にしては
なーんか雰囲気暗かったなー」

興味なさそうな同僚とは逆に
何故かソワソワして仕方ない

まさかだけど…その女って
姫凪じゃねぇよな？

バックで二人切りとか
お客と店長って関係じゃねぇべ？
店長が前に言ってたように
【そういう関係】を視野に
…って！また一人でウダウダする気かよ
バックに居る女が
姫凪じゃねぇかもだし
姫凪だとしても
かっさらえば良いんだよ！
ひよんな、俺！！

「二口？どうした？
店長に用事なら
呼んでくるけど？」

「いや、良い。
直接乗り込む」