第50章 年下男子はお嫌いデスカ？（二口堅治）完結

姫凪を襲った
後悔に眠れない夜が明け
授業なんか全くもって
頭に入らない
時間だけが過ぎていく

バレーの練習は今日はオフだけど
部室は部員の憩いの場だから
開放されている

無意識に身体を運ぶけど

「あー！クッソ！！
もう無理！絶対嫌われた！！」

癒やし皆無
後悔はピークで
思わずデカい声を張り上げた

「うわっ！なんだよ！
イキナリ喚くな！うるせぇ！」

「うるせぇなら
お前がどっかいけ…」

「理不尽大王かよ！
どうしたんだ？
オンナに振られた？
大丈夫だ！今日の合コンは
いいオンナ揃いだから！」

機嫌の悪い俺に
何故か付いて来たツレに

「は？合コン？
行かねぇよ、んなもん」

ツンとそっぽを向いて返すと

「はぁ！？昨日誘えって行ったから
セッティングしたんだ！
無理矢理にでも連れて行くぞ！」

今度はツレが機嫌ななめに
噛み付いて来た